デヴィッド・ボウイはファンクアルバムの傑作「ステイション・トゥ・ステイション」(1976.1.23)に続き、それまでのキャリアを総決算するように、初のベストアルバムを発表します。
それが「Changesonebowie(魅せられし変容)」です。
この選曲はデヴィッド・ボウイ自身によるものと言われています。
収録曲
Changesonebowie
Side-A
- Space Oddity
- John, I’m Only Dancing
- Changes
- Ziggy Stardust
- Suffragette City
- Jean Genie
Side-B
- Diamond Dogs
- Rebel Rebel
- Young Americans
- Fame
- Golden Years
このアルバムの目玉曲は「John, I’m Only Dancing」です。
当時の公式アルバムでは、「Changesonebowie」でしか聴くことが出来ませんでした。
この曲はジギー期にシングルとして用意されたもので、後の「John, I’m Only Dancing Again?」よりも短めの曲(2:47)になっています。
「John, I’m Only Dancing」が収録され、アルバム「ジギー・スターダスト」からの選曲がこだわりを感じさせる部分です。
しかし、全体的な曲構成はシングル曲が中心となっており、面白みに欠けます。
同時期に発表された「ステイション・トゥ・ステイション」が無ければそれほど売れなかったのではないかと推測されます。
関連アルバム「Changesbowie」
「Changesonebowie」を元に代表曲を追加してCDとして1990年に発売されたのが「Changesbowie」です。
収録曲は18曲になっていますが、それほど目新しい曲は含まれていません。
Changesbowie
- Space Oddity
- John, I’m Only Dancing
- Changes
- Ziggy Stardust
- Suffragette City
- The Jean Genie
- Diamond Dogs
- Rebel Rebel
- Young Americans
- Fame (’90 Remix)
- Golden Years
- Heroes
- Ashes To Ashes
- Fashion
- Let’s Dance
- China Girl
- Modern Love
- Blue Jean
目玉曲と言えるのは「Fame」新バージョンでしょうか?
このバージョンはジョン・ガスがリミックスしています。
ただ、オリジナルの「Fame」の方がはるかに上と感じてしまうのが、悲しい結果を生んでいます。
© lin
参考文献
- 『地球音楽ライブラリー デヴィッド・ボウイ』TOKYO FM 出版 、2004年。ISBN4-88745-098-2。
- デヴィッド・バックレー『全曲解説シリーズ デヴィッド・ボウイ』前むつみ・森幸子(翻訳)、株式会社シンコーミュージック・エンターテイメント、2006年。ISBN4-401-63026-2。
- 『CROSSBEAT Special Edition デヴィッド・ボウイ』株式会社シンコーミュージック・エンターテイメント、2013年。ISBN978-4-401-63809-3。
- 『KAWADE夢ムック 文藝別冊 総特集デヴィッド・ボウイ』株式会社河出書房新社、2013年。ISBN978-4-309-97795-9。
- パオロ・ヒューイット『デヴィッド・ボウイ コンプリート・ワークス』太田黒奉之(翻訳)、TOブックス、2013年。ISBN978-4-86472-202-4。
コメント
コメント一覧 (2件)
Linさん、このアルバムの輸入盤ファースト・プレス盤の「John, I’m Only Dancing」は、アラジン・セイン・セッションの再録ヴァージョン(通称サックス・ヴァージョン)が収録されていましたが、輸入盤セカンド・プレスと日本盤はファースト・プレスには、ジギー・セッション・ヴァージョン(一般シングル発売曲)が収録されました。
ブートレッグなどで、サックス・ヴァージョンは聞けましたが、正式に手に入れられたのはSOUND+VISION BOXだったと思います。
その後はアラジンセイン30thアニヴァーサリーなどにも収録されました。
aladdindogsさん、お初です。
私が最も好きなボウイのBOXはなにをかくそう「SOUND+VISION BOX」です。
再発版じゃないほうです。